理事長挨拶
私は、知的障がいのある娘の父親です。
私たち知的障がいのある子どもの親の悩みは、親が死んだ後の子どもの生活がどうなるかという不安です。
親なきあと、知的障がいのある子に、ぎりぎりの衣食住の生活が保障されるだけではなく、ささやかでいいからゆとりのある、温かい生活のサポートが確保される方法はないものか。そのような生活を支えるに必要な預貯金が、安全に守られる手立てはないものか。
私たちの勉強会において、親なき後のこの悩みは、老後に頼る人がいない人にも共通のものだという、気づきが生まれました。認知症になったらどうしようという身寄りのない高齢者の悩みは、知的障がい者の悩みと全く同じなのです。
成年後見制度が国の政策として推進されています。いま成年後見人に指名されている大多数は行政書士・司法書士・弁護士などの専門家です。サポートを永く継続的に受けるためには費用の負担が本人に大きくかかってきます。
経済的な負担を抑え、ゆとりのある温かい生活のサポートを実現するためには、知的障がいのある子どもの親たちや老後の不安を抱えた人たちを中心として集まった組織が必要です。当事者主体の組織であれば、それぞれのニーズを深く理解し、良質なサポートを提供することができます。
将来的な約束を守り続けるには、確実な組織を作らねばなりません。私たちは、専門家である監事の定期的チェックを受け、サポート業務運営規程で、ゆとりのある温かい生活のサポートを実現する「一般社団法人ピアサポート仲よし」を設立するに至りました。
そのような組織が将来的に続くのか?と問われます。大丈夫です。
親なきあとの本人(子)の生活を思う心や、老後の生活不安に対応しようとする気持ちで、お互いに助け合おうと、新しい会員が集まり続けています。会費で利益が残ることはないでしょうが、遺贈を中心とした寄付で、将来的な財政は保証されます。財政的な保証があれば、専従の職員が確保でき活動は続いていきます。
私たちは、知的障がい者や高齢者の安心で豊かな生活を守る努力を続けます。
「一般社団法人ピアサポート仲よし」をみんなで育てていきましょう。皆さまの入会をお待ちしています。
一般社団法人ピアサポート仲よし
理事長 五藤榮一(昭和39年京都大学卒、税理士・行政書士)
事業内容
相談・支援(ピア会員)
- 個別相談(個々のニーズに応じた「親なき後」の相談。任意後見制度を利用した老後の安心相談等)
- 財産管理委任・任意後見・死後事務委任契約公正証書等の作成支援
- 遺言書・負担付き遺言書等の作成支援
- 指図書(本人の生活全般支援に係る情報を詳細に記した意向書)のひな形提供
- 月1回の現況確認(電話やメール等)
- スポット支援(病院の同伴等公的支援の及ばない時等。実費が必要です)
契約に基づく支援(サポート会員)
- 財産管理支援(日常金銭管理を含む)
- 定期的訪問(見守り支援…月1回訪問し、生活を支援する)
- 公的福祉サービス等への手配
- 任意後見人、成年後見人としての支援
法人概要
会社法人等番号 | 2600-05-011240 |
名称 | 一般社団法人ピアサポート仲よし |
主たる事務所 | 岡山市北区広瀬町10番30号 |
電話番号 | 070-8916-9466 |
法人の公告方法 | 当法人の公告は、 当法人の主たる事務所の公衆の見えやすい場所に掲示する方法により行う。 |
法人成立の年月日 | 令和5年6月6日 |
目的等 | 本法人は、障がい者とその家族、及び同様な支援を必要とする人たちの安全で快適な生活の保障並びに健全な環境の維持のための支援活動をすることを目的とする。 その目的を達成するために、次の事業を行う。 (1)会員及びその家族に対しての、相談対応、諸手続きの代行、世話人の紹介等の日常生活支援 (2)会員及びその家族の任意後見契約書・遺言書等の作成の援助や成年後見人申立ての手助けを行うこと (3)会員及びその家族が委託者となる任意後見契約の受任者・任意後見人となること (4)財産管理委託契約、見守り支援委託契約等の契約者になり、会員及びその家族を守ること (5)家庭裁判所により選任された場合、会員又はその家族の成年後見人・保佐人・補助人・任意後見監督人の任に就くこと (6)講演会、講習会、研究会、懇談会並びに見学会の開催、パンフレット・電子書籍・WEB配信等により、家族信託・任意後見・成年後見に関する情報その他障がい者等の生活を守るための情報の普及を図ること (7)その他、この定款の目的を達成するために必要なこと (8)前各号に付帯又は関連する事業 |
役員に関する事項 | 理事長 五藤 榮一 ( 税理士・行政書士 ) 副理事長 片山 晴雄 理事 宇根山 素子 理事 海野 啓子 ((社福)岡山市手をつなぐ育成会評議員 岡山市知的障害者相談員 ) 理事 大熨 久美子 理事 小島 真弓 理事 五藤 裕子 ((社福)岡山市手をつなぐ育成会初代理事長 ) 理事 澤田 良江 ( 岡山市知的障害者相談員 ) 理事 祐森 章代 ( 岡山市知的障害者相談員 ) 理事 眞木 由美子 監事 桑原 一 ( 税理士 ) 監事 長﨑 計二 ( 司法書士 ) 相談役 山岡 靖典 ( 弁護士 ) |
役員等の法人に対する責任の免除に関する規定 | 当法人は、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第114条の規定により、理事会の決議をもって、同法第111条の行為に関する理事又は監事(理事又は監事であった者を含む。)の責任を、法令の限度において免除することができる。 |
理事会設置法人に関する事項 | 理事会設置法人 |
監事設置法人に関する事項 | 監事設置法人 |
登記記録に関する事項 | 設立 令和5年6月13日登記 |